<< 責任、とは〇〇能力のことだった! | main | 生きる時間軸を変える、ということ >>

真実は自分の目で見る!ということ

0

    瀧本です。
    おはようございます。




    自分の目で見よ




    という言葉が目覚める直前のメッセージだった。


    こりゃ何かあるな?とメモに残して
    朝の大切なルーティンを始めた。




    ズキズキ痛む右肘はなかなか治らず
    今では洗濯物のタオル一枚すら
    持つことができない始末……




    もうじき海外にも行くし、
    私の名前が冠になっているKOSEIカップという
    コンペも間もなくなのにえらいこっちゃ…




    先日、友人から
    ひょっとしたら骨の異常で手術が
    必要なレベルかもしれないから、一度
    病院でちゃんと検査した方がいいのでは?
    と言われたのを思い出した。




    病院、行ってみよう




    庵から近い整形外科を検索。
    通院が必要になった時に便利なように
    「近さ」を選択の指針にした。


    ヒットした数カ所の病院のサイトを見ると
    パッとするような病院はなかったけれど
    徒歩10分の距離に一つあった。


    ジョギングでも通ったことのない
    込み入った住宅街の路地裏に位置してる。




    口コミ件数、多いじゃん!と読んでみると
    二度といかない!
    なんだこの病院は!みたいな文章が並んでいた。
    (えー?そっち方向の口コミかぁ…)


    と、他の病院のサイトへ移動して調べなおした。




    人間とは不思議なもので、
    口コミが気になりだすと、その情報で
    真実を知ったような気になる。


    列が出来ているラーメン屋は、大して
    美味しくなくても美味しく感じるのと同じ原理。


    脳が認知的節約を作動するために起こる
    心理作用だ。人の意見に乗っかっておけば
    脳は調査せずにすむので楽できる。


    色々調べるうち、
    何がいいのかわからなくなったので

    まぁ、命に関わる痛みでもない、の思いで
    リサーチの指針にした「近さ」を重視し
    どことなく気が進まないながらも
    最初にみたサイトの病院に行くことにした。



    Googleマップがなければ到着できない
    車一台通るのもやっとのような路地裏に
    病院はあった。とても古びていて、営業してる?
    と不安になる入り口。ほんとにオンボロ。


    カルテを書いて待合室の椅子に座るも
    椅子の数が少なすぎて、
    高齢の方々が立って待つ始末。
    私一人が席を譲っても全く意味が無かった。

    患者さんはかなりの高齢の方々。


    1時間待ちと言われたが
    勉強セットを持参してるので1時間など楽勝。


    その時、気づいた。というか見えてきた。
    ここの待合室、学びの場だ、と。


    (何年前に書いたのだろう)
    色があせ、破れながらも張り直しは
    されてないいたるところにある張り紙。




    「杖に数字の札をつけておくと
    大切な杖を間違えなくて安心です」


    と、巨大な文字が杖置き場に。
    言葉のセンスがいい。
    ゴムで数字札を腕に通しておく仕様。
    優しい。




    診察券を入れる箱と
    リハビリ予約券とを間違えない工夫も
    キラリと光ってる。こりゃ間違えないぞ。


    スタッフの方の話し方もいい。
    とても大きな声で、かなりスロウ&クリア。
    (あれを一日中。肺活量いるやろなぁ)
    と敬意をはらってしまう。


    エレベーターの上下のボタン。


    あがる


    さがる



    とA4用紙にドカンと書いてある。
    わかりやすい。



    ワクワクしてきた。素敵な空間。
    私は紛れもなく最年少患者だ。
    そして、いつか必ずこれらの気配りに
    守られながら通院する日が来る。


    そこへ初来院の患者が入ってきた。


    キョロキョロと周りを見渡し、
    私が今ここで説明した張り紙などを見て
    「何ここ?やっぱり高齢者向けの病院やんか」
    と言って出ていった。

    その人には見えなかったのだ。
    院内に散りばめられた慈悲が。

    ある言葉を思い出した。


    子を叱るな、己が来た道。
    老人を笑うな、いずれ行く道。



    瀧本さーん、こうせいさーーん
    と呼ばれたので、
    さっきの人を呼び止めようとした心は
    一旦しまいこんで、診察室にはいった。




    70代半ばの先生。
    手際のいいリズムあるインタビューが続いた。
    早口。
    50代の私に合わせたスピーディな会話だ。


    「瀧本さん、ハキハキと気持ちいいね。
    人前で話す仕事か?」
    はい、講演家です、というと
    素早く横にあるPCで私の名前を検索して発見。


    「仕事での移動の際、
    キャリーバッグばかり使ってるね?」




    キャリーバッグとは、
    後ろに引いて歩き、そして立ち止まる際、
    バックを体側に引き寄せる動作を繰り返す。
    それはまさに
    テニスでラケットを振り回しているのと
    全く同じだ、という。


    「ということで、
    瀧本さん、毎日テニスプレイしてるんやで。
    そら、痛めるわ!」


    と、気持ちいい説明をレントゲン結果と共に
    伝えてくれる。


    「ジョギングしてるね?1日何キロ?」
    この質問にも驚いた。


    足の筋肉が年齢にしては見事だ、と。


    「ジョギングは続けて。でも腕は鍛えられない。
    かなり駆使してるから休ませること!
    書をかくのは問題ないからね。
    とりあえず、ゴルフはできるようにしとくわ」


    魔法のような会話だ!んー、気持ちいい!
    ササっとブログを回覧したようだ。
    スピード感が溢れる。


    腕に注射をするために別室へ。
    次の患者さんと入れ替わった途端
    「きょうは、どぉされましたかぁー」
    と、超スローでボリューム最大のトークに
    早がわり。


    私の心は楽しくて嬉しくてワクワクマックス。
    プロだ。

    注射をもってきた先生は笑顔で私にいう。
    「注射、痛くないからねー、
    今日から別世界になるで〜。痛み止まるで〜」


    ブスッ




    チョ〜痛い。マジ痛いー。笑笑
    「先生の嘘つき〜!いででででぇ〜〜」


    心は痛くないやろ?
    はい、これでまた頑張れるで!


    と、また次の患者さんのところへ消えて
    行かれました。素晴らしい……




    口コミサイトに星100個つけたくなった。




    自分の目で見よ





    ここになって朝のメッセージがよくわかった。




    youtubeやSNSにある、イイねボタンと
    その反対の批判用の、良くないねボタン。


    良くないねボタンを押す人口が
    群を抜いて最も多いのは日本人である、という
    調査結果がある。

    良くない、と思ったら二度とそれを
    見なければイイだけなのに、わざわざ見て
    わざわざ押すか?と理解ができない。


    そして、その無責任な情報で
    私たちも判断しがちな一面がある。


    ある一面だけで決めるのは人生を損する。




    人間関係もしかり。




    前後の流れをくまず
    一面だけをみて、さも全てを見たと思うは
    最も愚かな行いである。釈尊



    最初、
    この病院のサイトの口コミを見て
    心のどこかで低評価した私はまさに愚か者代表。


    目がさめるような学びだった。


    今、腕は全く痛くない。


    改めるべき心の闇はまだまだある。
    自分の闇を見つけたようでとても嬉しい。


    私もあの先生のような人でありたい、
    心の底から感謝した。


    さて、と。今日もいい一日になりそうだ!
    日々、上書き保存される気付きを大切に、
    進化できる1日を歩みたいと思う。

    自分の目で見る!
    まさに自灯明だ。


    それでは自分を拠り所にしたステキな一日を!
    ……光静……




    年末の大忘年会の申し込みが
    スタートしています。(^^)
    忘年会を「はじめまして」の場にして下さっても
    大丈夫ですよー。ぜひお越しくださいね!


     

    おしょーにん * - * 09:39 * comments(0) * -

    コメント

    コメントする









    このページの先頭へ