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苦しみの原理はとてもシンプル

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    瀧本です。
    こんなお便りが。

    …………
    すぐに人と争ってしまう。
    どれだけ気をつけていても
    すぐに自分の心が苛立ってしまい
    結果、会わなければよかった…と
    後から後悔ばかり。苛立たないように
    何を一番に気をつけておけばいいでしょうか。
    …………
    何度かここでお話ししている法話ですが
    昨日、たまたま法友に依頼されて
    紙芝居を製作していたので、それを。


    法話というものは、何度も何度も
    聞法したほうがいいのです。
    すぐに忘れてしまいますから。


    (子供用に作成したので、法話の登場人物に
    少し工夫をしました。)
    …………
    あるとき、お爺さんが
    まだ一度もゾウを見たことのない子供達を集め
    言いました。


    さぁ、お前たちに象さんがどんな動物なのか
    教えてあげよう!触ってごらん。




    子供達はとても大はしゃぎ。
    そこでお爺さんは、子供達に目隠しをして
    それぞれに触らせることにしたのです。


    子供達は恐る恐る近寄って
    ゾウさんを想像します。




    最初に女の子はゾウの鼻に触りました。
    少女は思います。
    (わぁ!ゾウってまるでホースのような
    生き物なのね)




    次に、ゾウの耳に触れた男の子は思います。


    (うわぁ〜!ゾウって、お鍋のフタみたいだ!)




    そして脚を触っていた男の子は
    (へぇ〜!まるで公園にある大木みたいだー)




    もう一人の少女はシッポに触れ
    (なんだかホウキみたいなのね。)






    みんながそれぞれにゾウに触った後で
    お爺さんは子供達を集め、
    「はて。ゾウとはどんな動物だったかな?」
    と質問をすると、彼らは一切に自分の感想を述べ


    フタだ!
    ホースだ!
    大木だ!
    ホウキだ!と
    大ゲンカをはじめたのです。




    今、自分が触ったばかりの感覚のみを
    真実として、相手の意見を間違っている
    と言いはり、争いになりました。


    お爺さんは教えます。


    物事の一部分しか見ないで
    さも全てを見たと思う心が苦の原因である。
    私たちは、
    自分で見たこと
    自分が聞いたこと
    自分が味わったこと
    自分が触ったこと
    自分が匂ったこと
    を真実として主張する。


    しかしながら、それらは全てではなく
    ごく一部分である。


    私たちは、立場が違えば、
    見える景色は異なり、
    聞こえる音もちがう。


    立場が違えばそれぞれに違う世界がある。


    そのことを知らないで、相手に対し
    自分を正しいと主張するのは愚かである。





    子供達は深く理解して
    相手の立場を考えるようになりました。




    …………
    これ、半日かかりました。笑笑


    さて、
    この逸話は我々の心がいかに
    自己中心的であるかを指し示しています。


    人と争ってしまうときとは、
    必ずこの心が働いている。


    相手には、相手の「真実」があり、
    言うなれば、真実の数は人の数だけある。
    それが真理です。


    真理とは、いつの時代でも変わることない
    ひとつの法則です。


    鼻を触った少女にすれば
    間違いなくゾウはホースのようだった。


    耳を触った少年にすれば
    間違いなくゾウは蓋みたいだった。


    立場が違うからです。


    立場、とは
    立っている場所





    立っている場所がちがうから
    景色が違う。


    ならば、理解し合う方法は二つ。




    1、自分は物事の一部分しか知らない、と
    言うことを知る


    2.相手の立場に立ってみる


    んー
    これがなかなか難しい( ̄▽ ̄)汗
    煩悩が譲ってくれないですよね。笑笑


    でも、心に留めておくだけでも
    すこ〜〜し優しくなれるかもしれませんね。




    相手は相手の真実と共にある。


    心に刻んでおきたいものです。


    それではまた。
    ……光静……


    まもなく、このブログがクローズします。
    ご安心をを。
    引っ越し先に、ちゃんと全部移ってます。
    またご案内しますね。





     

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